子どもの歯の治療

子どもの虫歯治療・予防

子どもの虫歯予防、虫歯治療、歯ならびの治療そして歯周病の予防と治療などを行います。虫歯を放置することは、味覚形成や顎の成長などに影響を及ぼします。

当院では、将来の歯並びなどに不安をお持ちの保護者の皆様と共に、乳歯時期からの健康管理のサポートに努めていきたいと考えております。

子どもの歯の治療でよくあるご質問

Q子どもの歯の治療は何歳から何歳まででしょうか?

歯は、初めて乳歯として生えてくるのが月齢6ヶ月頃からです。最初に下の前歯が生えてきてから、2歳半頃まで20本の乳歯が次々と生えてきます。永久歯が生え揃う13~14歳頃までだと思われる方が多いと思いますが、まだこの時点では上下の歯列の噛み合わせは完成してません。そして、いろいろと成長発育を考慮した治療計画を立てなければならないため、顎顔面の成長が完了する(20歳前後)まで、管理してゆくことが役目です。

Q子どもの歯の一部が黒く見えるのは虫歯なのでしょうか?

虫歯の予兆と言えます。お子様がしみる、痛いなどを訴えていなくても神経に伝わっていないだけで、実際は進行している事があります。虫歯は風邪と違い、放っておいても治りませんので、ぜひ、早めの受診をお勧め致します。

Q虫歯のなりやすさは遺伝しますか?

歯の質や唾液の質は遺伝すると思われます。特に下の子は、上の子と一緒に早い時期からお菓子を食べ始めますので、特に虫歯になりやすい環境です。注意しましょう。

Q毎日の歯磨きはいつすればいいですか?

理想をいうと、毎食後磨く事です。ですが、なかなか難しいのが現状ですので、せめて寝る前には必ず歯磨きをする習慣をつけてください。寝ている間の口内は唾液の出る量が少ないため細菌が繁殖しやすい環境になり、虫歯になりやすいからです。

Q歯磨きはいつから始めますか?

出来るだけ早いうちから癖をつけるのが良いと言えます。まだ歯の生えていない赤ちゃんの場合は、歯ぐきを指で軽くこすって磨いてあげましょう。お子様が口を触られることに慣れ、お母さんが口を磨くことに早くから慣れるためです。
また、歯が生え始めたら、ガーゼタオルでしごくようにこすり磨きをしましょう。

Q歯磨き粉はつけた方がいいですか?

毛先に少しつけて使用して下さい。最近ではほとんどの歯磨き粉にフッ素とキシリトールが入っているので、虫歯予防に効果があります。フッ素の効果を期待するために、うがいは1、2回でいいです。歯磨き粉は、少し残っていても体に影響ありません。

Qフッ素はいつ頃から、またいつまで塗るのですか?

乳歯のうちからフッ素塗布をはじめ、最後の永久歯が生えそろい落ち着く中学生頃まで、3~4ヶ月に1度の塗布をおすすめします。生えてから間もない歯ほどフッ素を取り込む量が多いため、歯を強くする効果が高いといわれています。塗布の間隔は歯の生え方によって様子を見ながら塗っていきます。

子どもの矯正

歯が不揃いだったり上下のアゴの歯ならびがお互いに噛み合わない状態を医学的には「不正咬合」と呼びます。これらの不正咬合をきちんと噛み合う状態、きれいな歯ならびにするのが子どもの矯正です。
しかし、正常な咬合にするために、歯を削ったり、抜いて「差し歯」にすることは、基本的にはありません。専用の矯正装置を用いて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯ならびと噛み合わせを時間をかけて治していきます。

不正咬合の主な症状は、出っ歯、受け口、開咬、乱ぐい歯、乳歯反対咬合などがあります。

矯正歯科治療の相談から開始までの流れ

  • ①相談

    気になることや治療のあらましについてご相談内容をヒアリングします。

  • ②精密検査

    レントゲン、歯の模型、口と顔の写真など検査を行っていきます。

  • ③検査結果の説明

    診療方針、検査、期間、費用などをご案内していきます。

  • ④治療開始

    下記の矯正装置の中からお選びいただいた装置を装着し、経過を観察していきます。

矯正装置や手法の種類

装置には取り外しのできるものと、取り外しのできないものがあります。人によって使う装置は異なります。

  • プレート装置

    顎を拡げたり、歯を動かしたりします。さまざま色があり、選ぶことができます。(取り外しのできる装置です。)

  • エッジワイズ装置

    歯並び噛み合わせを治す装置です。透明なゴムはもちろん、いろいろな色のゴムの組み合わせもできます。

  • 舌側矯正(裏側矯正)

    歯の裏側にブラケットを位置づけ、手前からではブラケットが見えないようにできます。

  • MFT

    口腔筋機能療法(MFT)とは口腔周囲筋機能の改善を目的とした舌の動きの指導などの改善プログラムです。

悪い歯並びの種類

うけ口(反対咬合)

小学校に入学するころになると、大人の前歯が生えてきます。この時期に普通とは反対に下の前歯が前に生えることがあります。このままにしておくと、前歯がぐらついたり、下あごが成長し過ぎて顔の変形が起こることもあります。

出っ歯(上顎前突)

前歯が生えてしばらくすると、上の歯が目立つことに気がつくことがあります。ボールをぶつけて歯が折れることや唇を切ることもあります。放っておくと、前歯がもっと前に出ることもあります。

開咬(かいこう)

奥歯は、咬んでいても、前歯がかみ合わず、開いていることがあります。おそばが噛み切れなかったり、発音で息が漏れることもあります。これは、指しゃぶり、舌を出す癖、口で呼吸する癖で起こります。

八重歯(乱杭歯、叢生)

小学校高学年から中学生にかけて、大人の奥歯が生えてきます。この歯並びが凹凸になったり、犬歯が飛び出したりすることがあります。笑うと唇が降りてこないこともありますし、なによりも虫歯、歯槽膿漏になりやすいです。
また、歯肉が腫れたり、口臭の原因にもなりますので、早く治療するのがよいでしょう。矯正治療は成人の方も可能です。

外科矯正

うけ口も矯正治療だけでは治らないことがあります。このような場合、外科治療を併用します。手術は口の中から行いますので顔に傷は残りません。特に下あごの出ているのが気になる患者さまに行います。